腱鞘炎に悩むママ必見!育児中のつらい手首の痛みを解消する方法
育児中の手首の痛み、もしかして腱鞘炎かも?と不安なママ、この記事はまさにあなたのために書きました。抱っこ、授乳、家事…と休む暇のない育児で腱鞘炎になってしまう原因、そしてそのつらい痛みを少しでも楽にするための具体的な方法をまとめました。腱鞘炎のメカニズムや症状を理解し、効果的な予防策やセルフケア、さらに悪化を防ぐ育児グッズの選び方まで網羅。この記事を読めば、腱鞘炎の不安を解消し、笑顔で育児を楽しむためのヒントが見つかるはずです。
1. 腱鞘炎とは?
腱鞘炎とは、文字通り腱と腱鞘に炎症が起こる疾患です。手や手首、指などに痛みやしびれが生じ、日常生活に支障をきたすこともあります。
1.1 腱鞘炎のメカニズム
腱は筋肉と骨をつなぐ線維状の組織で、骨を動かす役割を担っています。この腱は、腱鞘というトンネルのような組織の中を通っています。腱鞘は、腱の動きを滑らかにし、摩擦から保護する役割を果たしています。しかし、手や手首を繰り返し使いすぎると、腱と腱鞘がこすれ合って炎症を起こし、腫れや痛みを生じます。これが腱鞘炎です。
炎症が慢性化すると、腱鞘が肥厚し、腱の動きが制限されるようになります。さらに悪化すると、腱が肥厚した腱鞘によって締め付けられ、ばね指と呼ばれる症状が現れることもあります。ばね指になると、指が曲がったまま伸びなくなったり、伸びたまま曲がなくなったりします。また、指を動かしたときにカクンと引っかかるような感覚や痛みを伴うこともあります。
1.2 腱鞘炎の症状
腱鞘炎の主な症状は、患部の痛み、腫れ、熱感、圧痛です。特に、手首や指を動かしたときに痛みが強くなります。また、朝起きた時や長時間同じ姿勢を続けた後にも痛みが強くなる傾向があります。症状が進行すると、患部が赤く腫れ上がり、熱を持つこともあります。さらに、関節の動きが悪くなり、日常生活に支障をきたす場合もあります。
腱鞘炎の症状は、発生部位や炎症の程度によって異なります。代表的な症状を以下にまとめました。
症状 | 説明 |
---|---|
痛み | 患部を動かすと痛みを感じます。安静時にも痛みがある場合もあります。 |
腫れ | 炎症によって患部が腫れます。 |
熱感 | 患部に熱っぽさを感じます。 |
圧痛 | 患部を押すと痛みを感じます。 |
運動制限 | 関節の動きが悪くなり、指や手首を自由に動かせなくなります。 |
ばね指 | 指が曲がったまま伸びなくなったり、伸びたまま曲がなくなったりします。指を動かしたときにカクンと引っかかるような感覚を伴うこともあります。 |
しびれ | 炎症が神経を圧迫することで、しびれが生じることがあります。 |
これらの症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
2. なぜ育児で腱鞘炎になりやすいの?
育児中は、ホルモンバランスの変化や赤ちゃんのお世話による身体への負担増加など、腱鞘炎を引き起こしやすい要因が多く存在します。特に手首は酷使されやすく、腱鞘炎に悩まされるママは少なくありません。具体的にどのような要因が腱鞘炎を引き起こすのか、詳しく見ていきましょう。
2.1 抱っこや授乳による負担
赤ちゃんを抱っこする際は、手首を反った状態で体重を支えるため、手首に大きな負担がかかります。特に新生児期は授乳回数も多く、抱っこの時間も長いため、腱鞘炎のリスクが高まります。また、授乳姿勢も重要です。授乳クッションを使わずに猫背の姿勢で授乳を行うと、手首が不自然に曲がった状態になり、腱鞘炎を悪化させる可能性があります。
さらに、赤ちゃんが成長するにつれて体重も増えるため、抱っこ紐を使用する場合でも手首への負担は大きくなります。抱っこ紐の種類によっては、手首への負担が軽減されるものもあるので、適切なものを選ぶことが大切です。
2.2 家事による負担増加
育児中は、家事の負担も増えます。洗濯、料理、掃除など、日常的な家事の多くは手首を繰り返し使う動作を含んでいます。特に、洗濯物を干す、食器を洗う、掃除機をかけるといった動作は、手首に負担がかかりやすいです。また、赤ちゃんのお世話で睡眠不足が続くと、筋肉が疲労しやすく、腱鞘炎のリスクがさらに高まります。
家事 | 腱鞘炎を引き起こす動作 |
---|---|
料理 | 食材を切る、フライパンを振る、鍋を持つ |
洗濯 | 洗濯物を干す、洗濯機から洗濯物を取り出す、洗濯物を畳む |
掃除 | 掃除機をかける、雑巾がけをする、窓を拭く |
育児 | おむつ替え、ミルクを作る、おもちゃで遊ぶ |
上記以外にも、抱っこ紐を装着したり、ベビーカーを押したりする動作でも手首に負担がかかります。このように、育児中の家事は腱鞘炎のリスクを高める要因となります。
2.3 ホルモンバランスの変化
妊娠・出産に伴うホルモンバランスの変化も、腱鞘炎の発症に関係しています。妊娠中は、リラキシンというホルモンが分泌され、靭帯が緩みやすくなります。これは出産をスムーズにするための体の変化ですが、同時に手首の関節も不安定になり、腱鞘炎のリスクを高める可能性があります。産後は、リラキシンの分泌は減少しますが、ホルモンバランスは不安定な状態が続きます。ホルモンバランスの乱れは、腱鞘炎だけでなく、様々な身体の不調を引き起こす可能性があります。授乳中は特にホルモンバランスが変化しやすいため、注意が必要です。
また、産後の睡眠不足や育児ストレスもホルモンバランスを乱す要因となります。十分な休息とストレスケアを心がけることが、腱鞘炎の予防にも繋がります。
3. 育児中の腱鞘炎を悪化させないための予防策
育児中は、赤ちゃんのお世話でどうしても手首に負担がかかりがちです。腱鞘炎を悪化させないためには、日頃から予防を心がけることが大切です。ここでは、抱っこの仕方や授乳姿勢、家事負担の軽減など、具体的な予防策をご紹介します。
3.1 正しい抱っこの仕方
抱っこ紐を使う際は、肩だけでなく腰で支えることを意識しましょう。赤ちゃんを高く抱っこしすぎると手首に負担がかかるため、赤ちゃんの重心がなるべく体の中心に近づくように調整することが重要です。また、抱っこ紐の種類によっては手首への負担が少ないものもあります。購入の際には、手首への負担軽減を謳っているかどうかも確認してみましょう。
抱っこ紐を使わない場合でも、片手だけで抱っこし続けるのは避け、こまめに左右の手を交代したり、抱っこする際に肘や腕全体で支えるように意識しましょう。
3.2 授乳姿勢の工夫
授乳中は、同じ姿勢を長時間続けることで手首に負担がかかりやすくなります。授乳クッションを利用することで、赤ちゃんの高さを調整し、手首の負担を軽減することができます。また、授乳姿勢を定期的に変えることも効果的です。授乳中に手首に痛みを感じた場合は、すぐに中断し、手首を休ませましょう。
授乳クッションがない場合は、バスタオルや毛布などを折りたたんで代用することも可能です。工夫して、楽な姿勢で授乳できるようにしましょう。
3.3 家事負担を軽減するコツ
育児中は家事の負担も増え、腱鞘炎を悪化させる要因となります。家事負担を軽減するために、以下の点に注意しましょう。
家事 | 負担軽減のコツ |
---|---|
洗濯 | 洗濯機を最大限に活用し、手洗いは最小限にしましょう。洗濯物を干す際は、洗濯かごの位置を高くすることで、かがむ回数を減らすことができます。 |
食器洗い | 食洗機を活用するか、どうしても手洗いする場合は、お湯を使って汚れを落としやすくし、洗う時間を短縮しましょう。また、厚手のゴム手袋を着用することで、手首への負担を軽減できます。 |
掃除 | ロボット掃除機やモップなど、便利な掃除道具を活用しましょう。掃除機をかける際は、体全体を使って、手首だけに負担がかからないように意識しましょう。 |
料理 | 下ごしらえ済みの食材や冷凍野菜などを活用し、調理時間を短縮しましょう。また、ミキサーやフードプロセッサーなど、調理家電を積極的に活用することもおすすめです。 |
その他にも、家族に協力を得たり、家事代行サービスを利用するなど、無理なく家事をこなせる方法を検討しましょう。
3.4 ストレッチで腱鞘炎を予防
腱鞘炎の予防には、手首周りの筋肉を柔らかく保つことが重要です。隙間時間にできる簡単なストレッチを習慣化しましょう。
3.4.1 手首の曲げ伸ばし
片腕を前に伸ばし、手のひらを下に向けます。もう片方の手で指先を持ち、手首を下に曲げます。数秒間保持した後、今度は手のひらを上に向けて、同様に手首を上に曲げます。これを数回繰り返します。
3.4.2 手首の回転運動
両手を軽く握り、手首を内側、外側にそれぞれ数回ずつ回転させます。ゆっくりと、痛みを感じない範囲で行いましょう。
3.4.3 指のストレッチ
指を一本ずつ軽く引っ張り、数秒間保持します。全ての指に対して行います。
これらのストレッチは、お風呂上がりなど、体が温まっている時に行うとより効果的です。ただし、痛みを感じる場合は無理に行わず、中止してください。
4. 腱鞘炎の痛みを和らげるセルフケア
腱鞘炎の痛みを少しでも楽にするために、自宅でできるセルフケアの方法をご紹介します。症状が重い場合は、自己判断せずに医療機関を受診するようにしてください。
4.1 手首の安静と固定
腱鞘炎の痛みを和らげるためには、まず炎症を起こしている手首を安静にすることが大切です。使いすぎが原因で起こる腱鞘炎の場合、安静にするだけでも痛みが軽減することがあります。日常生活でどうしても手首を使う必要がある場合は、サポーターなどで手首を固定することで、負担を軽減することができます。
安静にする際には、手首を動かさずに固定することが重要です。例えば、パソコン作業や料理など、手首に負担がかかる作業はできるだけ控えましょう。どうしても必要な場合は、休憩をこまめに入れるように心がけてください。
4.2 温冷罨法の効果的な使い方
温冷罨法は、温罨法と冷罨法を組み合わせた方法です。温罨法は血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる効果があります。冷罨法は炎症を抑え、痛みを和らげる効果があります。症状に合わせて使い分けることで、より効果的に痛みを和らげることができます。
症状 | 罨法 | 方法 | 時間 |
---|---|---|---|
急性期(腫れや熱感がある) | 冷罨法 | 保冷剤や氷水をビニール袋に入れ、タオルで包んで患部に当てる。 | 10~15分程度 |
慢性期(痛みが続いている) | 温罨法 | 温めたタオルや蒸しタオルを患部に当てる。 | 15~20分程度 |
温冷罨法を行う際には、必ず皮膚の状態を確認しながら行ってください。凍傷や低温やけどを防ぐため、保冷剤などを直接皮膚に当てないように注意しましょう。
4.3 テーピングで手首をサポート
テーピングは、手首の動きを制限し、患部を安定させることで痛みを軽減する効果があります。ドラッグストアなどで市販されているテーピングキットを使用したり、医療機関で適切なテーピング方法を指導してもらうと良いでしょう。テーピングは、症状や生活スタイルに合わせて適切な方法で行うことが重要です。自己流で行うと、症状を悪化させる可能性もあるため、専門家に相談することをおすすめします。
4.4 自宅でできる簡単ストレッチ
痛みがあるときは無理に行わず、痛みのない範囲でゆっくりと行いましょう。毎日継続することで、手首の柔軟性を高め、腱鞘炎の予防・改善に繋がります。
4.4.1 手首の曲げ伸ばし
手のひらを下に向け、もう片方の手で指先を掴み、手首を下に曲げます。次に、手のひらを上に向け、同様に手首を上に曲げます。これを数回繰り返します。
4.4.2 手首の回転運動
軽く握りこぶしを作り、手首を内側、外側にゆっくりと回します。これを数回繰り返します。左右の手で交互に行いましょう。
4.4.3 指のストレッチ
指を一本ずつ伸ばし、もう片方の手で優しく引っ張ります。痛気持ちいい程度に伸ばし、数秒間キープします。全ての指に対して行いましょう。
ストレッチは、腱鞘炎の予防だけでなく、症状の改善にも効果的です。痛みがある場合は無理に行わず、痛みのない範囲でゆっくりと行うようにしてください。また、ストレッチを行う前には、必ず手首を温めておくようにしましょう。
5. 育児中の腱鞘炎、病院は何科を受診すればいい?
育児中の腱鞘炎で辛い痛みを感じているママは、適切な治療を受けるためにどの医療機関を受診すれば良いのか迷ってしまうかもしれません。早く痛みを和らげ、育児に専念するためにも、適切な診療科を選びましょう。
5.1 整形外科
整形外科は、骨、関節、筋肉、腱、靭帯などの運動器の疾患を専門的に扱う診療科です。腱鞘炎は腱とそれを包む腱鞘の炎症ですので、整形外科が最も適切な診療科と言えます。整形外科では、腱鞘炎の原因や症状の程度を診断し、適切な治療法を提案してくれます。
レントゲン検査で骨の状態を確認したり、超音波検査で腱や腱鞘の状態を詳しく調べたりすることもあります。これらの検査結果に基づいて、薬物療法、装具療法、注射療法、手術療法など、患者さんの状態に合わせた治療方針を決定します。
5.2 手の外科
手の外科は、手や腕の疾患や外傷を専門的に扱う診療科です。整形外科の中でも、特に手と腕に関する専門的な知識と技術を持つ医師が担当します。腱鞘炎の中でも、特に手首や指の腱鞘炎に精通しているため、より専門的な治療を受けたい場合に適しています。
手の外科では、顕微鏡を用いた繊細な手術や、リハビリテーションにも力を入れている場合が多く、重症の腱鞘炎や、他の治療法で効果が得られなかった場合にも対応可能です。
診療科 | 特徴 | こんな方におすすめ |
---|---|---|
整形外科 | 運動器全般の疾患を扱う。腱鞘炎の一般的な治療に対応。 | 初めて腱鞘炎になった方、症状が軽い方、近くの医療機関で治療を受けたい方 |
手の外科 | 手と腕の疾患・外傷の専門家。より専門的な治療や手術が必要な場合に最適。 | 手首や指の腱鞘炎が重症の方、他の治療で効果がなかった方、専門的な治療を受けたい方 |
どの診療科を受診すれば良いか迷う場合は、まずは近くの整形外科を受診し、必要に応じて手の外科への紹介状を書いてもらうとスムーズです。自己判断で治療をせずに、医療機関を受診して適切な診断と治療を受けることが大切です。
6. 医療機関での腱鞘炎の治療法
腱鞘炎の症状が改善しない場合や、痛みが強い場合は、医療機関を受診しましょう。医療機関では、症状や痛みの程度に合わせて適切な治療が行われます。
6.1 薬物療法
炎症を抑え、痛みを和らげるために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などの消炎鎮痛剤が処方されることがあります。内服薬だけでなく、湿布薬や塗り薬などの外用薬も用いられます。痛みが強い場合は、飲み薬と外用薬を併用することで効果を高めることもあります。
6.2 注射による治療
炎症が強い場合や、薬物療法で効果が見られない場合には、ステロイド注射が行われることがあります。ステロイドには強力な抗炎症作用があるため、炎症を抑え、痛みを速やかに軽減する効果が期待できます。ただし、ステロイド注射は、腱を弱める可能性があるため、頻回に注射することは推奨されていません。
6.3 手術による治療
薬物療法や注射による治療で効果が見られない場合や、腱鞘炎が重症化している場合には、手術が検討されることがあります。手術では、狭窄した腱鞘を切開し、腱の動きをスムーズにすることで症状の改善を図ります。手術には、メスを用いた切開手術と、内視鏡を用いた手術があります。内視鏡を用いた手術は、傷口が小さいため、術後の痛みが少なく、回復も早いというメリットがあります。以下に手術の種類と特徴をまとめました。
手術の種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
切開手術 | 狭窄した腱鞘を切開する | 比較的簡単な手術である | 傷口が大きくなる場合がある |
内視鏡手術 | 内視鏡を用いて狭窄した腱鞘を切開する | 傷口が小さく、術後の痛みが少ない 回復が早い |
切開手術に比べて費用が高くなる場合がある |
どの治療法が適切かは、症状の程度や生活状況などを考慮して医師が判断します。自己判断で治療法を選択せず、医師の指示に従うことが大切です。
7. 腱鞘炎を悪化させないための育児グッズ
腱鞘炎に悩む育児中のママにとって、育児グッズを上手に活用することは、手首への負担を軽減し、症状の悪化を防ぐ上で非常に重要です。ここでは、腱鞘炎を悪化させないために役立つ育児グッズをいくつかご紹介します。
7.1 抱っこ紐
抱っこ紐は、赤ちゃんを抱っこする際に手首にかかる負担を軽減してくれる便利なアイテムです。しかし、抱っこ紐の種類や使い方によっては、逆に手首を痛めてしまう可能性もあります。そこで、腱鞘炎予防の観点から、抱っこ紐選びのポイントと使い方の注意点をご紹介します。
7.1.1 抱っこ紐の種類と選び方のポイント
種類 | 特徴 | 腱鞘炎予防のポイント |
---|---|---|
ベビーラップ | 布を体に巻き付けて赤ちゃんを固定するタイプ。密着感が高く、赤ちゃんの体重を体全体で支えることができます。 | 正しく巻かないと手首に負担がかかる場合があるので、装着方法をしっかりマスターすることが大切です。 |
スリング | 一枚の布で赤ちゃんを包み込むように抱っこするタイプ。コンパクトで持ち運びに便利です。 | 長時間使用すると片側の肩や手首に負担がかかりやすいので、こまめに抱き方を変えるなどの工夫が必要です。 |
ソフト構造化キャリア | バックルやベルトで装着するタイプ。装着が簡単で、様々な抱き方ができます。 | 肩紐や腰ベルトがしっかり体にフィットするものを選び、赤ちゃんの体重を分散させることが重要です。 |
7.1.2 抱っこ紐使用時の注意点
どんな抱っこ紐を使う場合でも、こまめな休憩と抱き方の調整が大切です。長時間同じ姿勢で抱っこしていると、特定の部位に負担が集中しやすくなります。また、赤ちゃんの成長に合わせて抱っこ紐のサイズや調整を見直すことも重要です。
7.2 授乳クッション
授乳クッションは、授乳時の姿勢を安定させ、ママの腕や手首の負担を軽減するのに役立ちます。特に、長時間同じ姿勢を保つ必要がある授乳中は、授乳クッションを使うことで腱鞘炎の予防につながります。
7.2.1 授乳クッションの選び方
授乳クッションには様々な形状や素材のものがあります。自分の体格や授乳スタイルに合ったものを選びましょう。高さや硬さ、素材などを考慮し、実際に試してみるのがおすすめです。カバーが洗濯できるかも重要なポイントです。
7.2.2 授乳クッションの効果的な使い方
授乳クッションを使うことで、赤ちゃんを適切な高さに保ち、腕や手首の負担を軽減できます。また、授乳中の姿勢が安定することで、赤ちゃんも落ち着いて授乳することができます。
7.3 ベビーカー
ベビーカーは、赤ちゃんを抱っこする負担を軽減し、腱鞘炎予防に大きく貢献します。特に、長時間の外出や買い物など、赤ちゃんを抱っこし続けるのが難しい場面では、ベビーカーの活用が不可欠です。
7.3.1 ベビーカー選びのポイント
ベビーカーを選ぶ際には、走行性と操作性に注目しましょう。スムーズに走行し、片手でも楽に操作できるベビーカーは、手首への負担を軽減します。また、折りたたみやすさや収納のしやすさも重要なポイントです。
7.3.2 ベビーカー使用時の注意点
ベビーカーを押す際も、姿勢に気を付けることが大切です。猫背になったり、手首を曲げた状態で長時間使用すると、腱鞘炎を悪化させる可能性があります。背筋を伸ばし、手首をなるべくまっすぐな状態で使用しましょう。また、段差や坂道などでは、無理にベビーカーを押さずに、持ち上げる、もしくは誰かに手伝ってもらうなど、手首への負担を軽減する工夫をしましょう。
8. 腱鞘炎サポーターおすすめ5選
腱鞘炎の痛みを軽減し、育児を少しでも楽にするために、さまざまなタイプのサポーターがあります。症状や生活スタイルに合わせて、最適なサポーターを選びましょう。
8.1 1. 親指付け根サポーター
親指の付け根に特化したサポーターです。母指CM関節症にも効果的です。育児中の抱っこや授乳、家事などで親指に負担がかかりやすいママにおすすめです。親指の動きを制限することで痛みを軽減し、安静を保つことができます。
8.1.1 素材と構造
通気性の良いメッシュ素材や、伸縮性に優れた素材を使用しているものが多く、快適な装着感です。親指の付け根部分をしっかり固定するために、金属プレートやプラスチックステーが内蔵されているものもあります。
8.1.2 選び方のポイント
サイズ調整ができるものや、左右兼用タイプなど、様々な種類があります。自分の親指のサイズや症状に合わせて選びましょう。
8.2 2. 手首全体サポーター
手首全体を包み込むようにサポートするサポーターです。手首の安定性を高め、負担を軽減します。家事や育児など、手首を幅広く使う動作が多いママにおすすめです。
8.2.1 素材と構造
伸縮性のある素材でできており、手首にフィットしやすいのが特徴です。マジックテープで固定するタイプが多く、締め付け具合を調整できます。
8.2.2 選び方のポイント
手首の太さに合ったサイズを選びましょう。また、装着したまま家事や育児ができるように、動きやすさも考慮することが大切です。
8.3 3. リストバンドタイプサポーター
手首に巻くだけのシンプルなサポーターです。軽度の腱鞘炎の予防や、痛みの軽減に役立ちます。手軽に装着できるため、家事や育児の合間に使用したいママにおすすめです。
8.3.1 素材と構造
薄くて通気性の良い素材を使用しているものが多く、夏場でも快適に装着できます。伸縮性にも優れているため、手首にフィットしやすくなっています。
8.3.2 選び方のポイント
締め付け具合を調整できるタイプや、保温性に優れたタイプなど、様々な種類があります。自分の症状や好みに合わせて選びましょう。
8.4 4. 指サポーター
1本1本の指を固定するサポーターです。特定の指に負担がかかりやすい作業をする際に有効です。スマートフォンやパソコン操作、細かい作業が多いママにおすすめです。
8.4.1 素材と構造
伸縮性と通気性に優れた素材を使用し、指にフィットする形状をしています。マジックテープで固定するタイプや、指にはめて使用するタイプなどがあります。
8.4.2 選び方のポイント
固定したい指に合ったサイズを選び、装着したまま必要な作業ができるか確認しましょう。
8.5 5. 拇指サポーター(ばね指対策)
親指の腱鞘炎(ばね指)に特化したサポーターです。親指の動きを制限することで炎症を抑え、痛みを軽減します。ばね指の症状があるママ、または親指の曲げ伸ばしが困難なママにおすすめです。
8.5.1 素材と構造
通気性の良いメッシュ素材や、伸縮性に優れた素材を使用しています。親指の関節部分を固定するための金属プレートやプラスチックステーが内蔵されているものもあります。
8.5.2 選び方のポイント
症状の程度に合わせて固定力を調整できるものがおすすめです。また、装着したまま家事や育児ができるかどうかも確認しましょう。
サポーターの種類 | 特徴 | おすすめポイント |
---|---|---|
親指付け根サポーター | 親指の付け根を重点的にサポート | 抱っこ、授乳、家事で親指に負担がかかりやすいママ |
手首全体サポーター | 手首全体を包み込むようにサポート | 家事や育児など、手首を幅広く使う動作が多いママ |
リストバンドタイプサポーター | 手軽に装着できる、軽度の腱鞘炎予防にも | 家事や育児の合間に使用したいママ |
指サポーター | 特定の指を固定 | スマートフォンやパソコン操作、細かい作業が多いママ |
拇指サポーター(ばね指対策) | 親指の腱鞘炎(ばね指)に特化 | ばね指の症状がある、親指の曲げ伸ばしが困難なママ |
サポーターを選ぶ際には、自分の症状や生活スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。 症状が重い場合は、医師に相談してからサポーターを選ぶようにしましょう。また、サポーターはあくまで補助的なものです。痛みが続く場合は、医療機関を受診することをおすすめします。
9. まとめ
この記事では、育児中に起こりやすい腱鞘炎の原因と対策、治療法について解説しました。腱鞘炎は、抱っこや授乳、家事など、育児中の負担によって手首に炎症が起こることで発症します。ホルモンバランスの変化も影響する可能性があります。予防策としては、正しい抱っこの仕方や授乳姿勢の工夫、家事負担の軽減、ストレッチなどが有効です。痛みを感じた場合は、手首の安静や温冷罨法、テーピング、ストレッチなどのセルフケアを行いましょう。症状が改善しない場合は、整形外科や手の外科を受診し、適切な治療を受けることが大切です。抱っこ紐や授乳クッション、ベビーカーなどの育児グッズを適切に活用することも、腱鞘炎予防に繋がります。育児中の腱鞘炎は、適切なケアと工夫で予防・改善が可能です。この記事が、腱鞘炎に悩むママの助けになれば幸いです。