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腱鞘炎の症状チェックリスト|痛み、腫れ、動かしにくさ…放っておくとどうなる?

突然の指の痛みや腫れ、動かしにくさに悩んでいませんか?もしかしたらそれは腱鞘炎かもしれません。このページでは、腱鞘炎の症状を初期、中期、重症化に分けて詳しく解説します。さらに、ばね指、ドケルバン病、手根管症候群といった部位別の症状もご紹介。腱鞘炎かどうかを簡単に判断できるチェックリストも掲載しているので、ご自身の状態を把握するのに役立ちます。腱鞘炎の原因や治療法、放っておいた場合のリスク、そして効果的な予防法まで網羅的に解説することで、腱鞘炎の早期発見・早期治療に繋げ、快適な日常生活を送るためのお手伝いをします。

1. 腱鞘炎とは?

腱鞘炎とは、文字通りとそれを包むに炎症が起きる疾患です。

は筋肉と骨をつなぐ線維状の組織で、筋肉の収縮を骨に伝える役割を担っています。この腱は、腱鞘と呼ばれるトンネル状の組織に包まれています。腱鞘は、腱の動きを滑らかにし、摩擦から保護する役割を果たしています。腱を包む腱鞘は、線維性腱鞘と滑膜性腱鞘の二重構造になっており、滑膜性腱鞘の内面は滑液で満たされています。滑液は腱と腱鞘の間の摩擦を軽減する潤滑油のような役割を担っています。

同じ動作を繰り返し行うことで、腱と腱鞘がこすれ合い、摩擦が生じます。この摩擦によって腱や腱鞘に炎症が起き、痛みや腫れ、動かしにくさなどの症状が現れるのが腱鞘炎です。炎症が長引くと、腱鞘が肥厚し、腱の動きが制限されるようになります。

1.1 腱鞘炎の種類と発生しやすい部位

腱鞘炎は、身体の様々な部位で発生する可能性がありますが、特に手や手首、指に多く発症します。これは、手や手首、指は日常生活で頻繁に使用する部位であり、細かい動作を繰り返すことが多いからです。代表的な腱鞘炎の種類と発生しやすい部位は以下の通りです。

腱鞘炎の種類 発生しやすい部位 特徴
ばね指 親指、中指、薬指の付け根 指を曲げ伸ばしする際に、引っかかりやばね現象が起こります。
ドケルバン病 親指の付け根(手首の親指側) 親指を動かしたり、手首を小指側に曲げたりすると痛みます。
手根管症候群 手首の手のひら側 正中神経が圧迫されることで、指のしびれや痛み、手のひらの感覚異常などが現れます。

これらの他にも、肘や足首、肩などにも腱鞘炎は発生する可能性があります。

腱鞘炎は、使い過ぎによって引き起こされることが多いですが、加齢や妊娠、出産、更年期、糖尿病、リウマチなどの全身性の疾患が原因となる場合もあります。また、女性ホルモンの変動も腱鞘炎の発症に関与していると考えられています。妊娠中や産後の女性は、ホルモンバランスの変化により腱鞘が炎症を起こしやすくなるため、腱鞘炎を発症するリスクが高まります。

2. 腱鞘炎の症状

腱鞘炎の症状は、炎症の程度や発症部位によって様々です。初期は軽い痛みや違和感から始まり、徐々に悪化していくケースが多いです。腱鞘炎が疑われる症状が現れたら、早めに適切な処置をすることが大切です。

2.1 腱鞘炎の初期症状

腱鞘炎の初期症状は、患部の軽い痛みや違和感です。具体的には、次のような症状が現れます。

  • 指や手首を動かすと痛みを感じる
  • 朝起きた時、指のこわばりを感じる
  • 患部に軽い腫れがある
  • 患部を押すと痛みがある

これらの症状は、安静にしていると軽減することが多いですが、放置すると悪化し、慢性化してしまう可能性があります。初期症状に気づいたら、早めに休息をとったり、患部を冷やすなどの対策を取りましょう。

2.2 腱鞘炎の中期症状

腱鞘炎が進行すると、痛みや腫れが強くなり、日常生活にも支障をきたすようになります。中期症状では、以下のような症状が現れます。

  • 安静時にも痛みを感じるようになる
  • 腫れが顕著になり、熱を持つ
  • 指や手首の動きが悪くなる
  • 指を曲げ伸ばしする際に、引っ掛かりやばね現象を感じる
症状 説明
引っ掛かり 指を曲げ伸ばしする際に、スムーズに動かず、途中で引っかかるような感覚がある状態です。
ばね現象 指を曲げた状態から伸ばそうとすると、ばねのように急に伸びる現象です。

このような症状が現れたら、日常生活での動作を制限し、専門家への相談を検討しましょう。

2.3 腱鞘炎の重症化における症状

腱鞘炎を放置し、重症化すると、日常生活に大きな影響を及ぼすようになります。重症化における症状は、次のとおりです。

  • 激しい痛みで指や手首を動かせなくなる
  • 腫れがさらに悪化し、変形が見られる
  • 指の感覚が鈍くなる、またはしびれを感じる
  • 握力が低下し、物を持つことが困難になる

重症化した腱鞘炎は、手術が必要になるケースもあります。早期発見・早期治療が重要です。少しでも異変を感じたら、放置せずに適切な対応を取りましょう。

3. 部位別の腱鞘炎の症状

腱鞘炎は発生する部位によって症状が異なります。代表的な部位別の腱鞘炎の症状を詳しく見ていきましょう。

3.1 ばね指

ばね指は、指の付け根にある腱鞘が炎症を起こし、指の屈伸がスムーズにできなくなる症状です。指を曲げるときに引っ掛かりを感じ、伸ばすときに弾かれるようにパチンと音が鳴ることが特徴です。初期症状では、朝起きた時などに指の関節が硬く感じ、動かしにくいといった症状が現れます。症状が進行すると、指が曲がったまま伸びなくなったり、伸びたまま曲がらないといった状態になることもあります。特に、親指、中指、薬指に多く発症します。

3.2 ドケルバン病

ドケルバン病は、手首の親指側にある腱鞘が炎症を起こすことで、親指を動かす際に痛みを感じます。親指を動かしたり、手首を小指側に曲げたりすると痛みが強くなります。また、親指の付け根に腫れや熱感が見られることもあります。フィンケルシュタインテストという検査法で診断することが一般的です。このテストでは、親指を握りこんだ状態で手首を小指側に曲げ、痛みが増強すればドケルバン病の可能性が高いとされます。

3.3 手根管症候群

手根管症候群は、手首にある手根管というトンネルの中を通る正中神経が圧迫されることで、手のひらにしびれや痛み、感覚の鈍さなどが現れる症状です。特に、親指、人差し指、中指、薬指の半分にしびれが出やすく、小指には症状が出ないことが多いです。また、夜間や明け方に症状が悪化しやすいのも特徴です。進行すると、握力が低下したり、細かい作業がしにくくなったりすることもあります。ティネル徴候やファーレンテストといった検査法で診断できます。ティネル徴候は、手首の手根管部分を軽く叩くと、指先にしびれが走るかどうかで判断します。ファーレンテストは、両手首を掌同士で合わせて60秒間保持し、指先にしびれが出現するかどうかを確認する検査です。

疾患名 主な症状 好発部位 特徴的な検査
ばね指 指の屈伸時の引っ掛かり、痛み、弾発現象 親指、中指、薬指
ドケルバン病 親指の付け根の痛み、腫れ、手首を小指側に曲げた時の痛み 手首の親指側 フィンケルシュタインテスト
手根管症候群 手のひらのしびれ、痛み、感覚鈍麻、握力低下 親指、人差し指、中指、薬指の半分 ティネル徴候、ファーレンテスト

これらの症状は、放置すると日常生活に支障をきたす場合もあります。少しでも気になる症状があれば、早めに相談することが大切です。

4. 腱鞘炎の症状チェックリスト

ご自身の症状に当てはまるものがないか、以下のチェックリストで確認してみましょう。チェックが多いほど、腱鞘炎の可能性が高くなります。自己診断ではなく、あくまで目安としてご活用ください。心配な場合は、医療機関への受診をおすすめします。

4.1 指の症状

症状 詳細
痛み 指の付け根、関節、指全体など、痛む場所は様々です。動かした時に痛みが増すことが多いです。朝起きた時や、長時間同じ動作をした後に痛みが強くなる場合もあります。
腫れ 患部が腫れて、熱を持っていることがあります。見た目で明らかに腫れている場合もあれば、触ってわかる程度の軽い腫れの場合もあります。
こわばり 指がこわばって、スムーズに動かせないことがあります。特に朝起きた時や、冷えた時にこわばりが強くなる傾向があります。
動かしにくさ 指の曲げ伸ばしがしにくくなります。物を掴む、ボタンを留めるなどの動作が困難になることもあります。
引っかかり 指を曲げ伸ばしする際に、引っかかるような感覚や、カクンと音が鳴ることがあります。ばね指の代表的な症状です。
しびれ 指先にしびれを感じることがあります。特に、親指、人差し指、中指にしびれが出やすいです。
熱感 炎症によって患部が熱を持っていることがあります。

4.2 手首の症状

症状 詳細
痛み 手首を動かすと痛みを感じます。特に、手首をひねる、曲げる、伸ばす動作で痛みが強くなることがあります。
腫れ 手首が腫れて、熱を持っていることがあります。
動かしにくさ 手首をスムーズに動かせなくなります。ドアノブを回す、重い物を持ち上げるなどの動作が困難になることがあります。
握力低下 握力が弱くなり、物をしっかり掴めなくなることがあります。
しびれ 手首や手のひらにしびれを感じることがあります。

4.3 日常生活への影響

4.3.1 軽度

痛みや腫れ、動かしにくさなどの症状は軽度で、日常生活に大きな支障はありません。しかし、この段階で適切な対処をしないと、症状が悪化することがあります。

4.3.2 中等度

痛みや腫れ、動かしにくさが増し、日常生活に支障が出始めます。字を書く、箸を使う、パソコン作業をするなどの動作が困難になることがあります。

4.3.3 重度

強い痛みや腫れ、動かしにくさにより、日常生活に大きな支障が出ます。簡単な動作も困難になり、日常生活に支障をきたすようになります。

上記はあくまで一般的な症状であり、症状の出方には個人差があります。少しでも気になる症状がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。

5. 腱鞘炎の原因

腱鞘炎は、腱とそれを包む腱鞘との摩擦によって炎症が起こることで発症します。様々な要因が重なり合って発症に至ることが多く、特定の動作や生活習慣、身体的特徴などが複雑に絡み合っています。大きく分けて、以下の要因が考えられます。

5.1 使い過ぎによる負担

腱鞘炎の最も大きな原因は、特定の腱への過度な負担です。同じ動作の繰り返しや、強い力を使う作業を長時間続けることで、腱と腱鞘が擦れ合い、炎症を引き起こします。日常生活では、以下のような動作が腱鞘炎の原因となることがあります。

  • パソコンやスマートフォンの長時間使用
  • 楽器の演奏
  • 編み物や裁縫
  • スポーツ(野球、テニス、ゴルフ、バドミントンなど)
  • 育児(抱っこ、授乳など)
  • 家事(料理、掃除、洗濯など)

特に、これらの動作を急に始めた場合や、長期間休止していた後に再開した場合などは、腱や腱鞘への負担が大きくなり、腱鞘炎になりやすいので注意が必要です。

5.2 姿勢や動作の悪さ

不自然な姿勢や間違った動作を続けることも、腱鞘炎の原因となります。例えば、猫背や前かがみの姿勢でパソコン作業をしたり、手首を曲げた状態で物を持ち上げたりすると、腱や腱鞘に負担がかかりやすくなります。また、身体の柔軟性が低いことも、腱や腱鞘への負担を増大させる要因となります。

5.3 身体的要因

加齢による腱や腱鞘の老化、女性ホルモンの変動、妊娠・出産、糖尿病、リウマチなどの疾患も腱鞘炎の発症リスクを高める要因として挙げられます。

要因 詳細
加齢 腱や腱鞘の組織が老化し、弾力性や修復力が低下することで、炎症が起こりやすくなります。
女性ホルモンの変動 女性ホルモンのバランスが崩れることで、腱鞘が腫れやすくなり、腱鞘炎のリスクが高まります。特に更年期や妊娠中の女性は注意が必要です。
妊娠・出産 妊娠中はホルモンバランスの変化や体液貯留の影響で、腱鞘が腫れやすくなります。また、出産後は育児による手首の負担増加も腱鞘炎のリスクを高めます。
糖尿病 高血糖状態が続くと、血管や神経が損傷し、腱や腱鞘への血流が悪化することで炎症が起こりやすくなります。
リウマチ 関節リウマチなどの炎症性疾患は、腱鞘炎を含む様々な関節の炎症を引き起こす可能性があります。

5.4 その他の要因

その他にも、手首を冷やすことで血行が悪化し、腱鞘炎になりやすくなることもあります。冬場や冷房の効いた部屋では、手首を温めるなどの対策を心がけましょう。また、外傷によって腱鞘炎を発症することもあります。

これらの要因が単独で、あるいは複数組み合わさって腱鞘炎を引き起こします。自分の生活習慣や身体の状態を把握し、原因となる要因を特定することで、効果的な予防策を講じることができます。

6. 腱鞘炎の治療法

腱鞘炎の治療は、症状の程度や原因、患部の状態によって適切な方法が選択されます。大きく分けて保存療法と手術療法の2種類があり、多くの場合は保存療法から開始します。保存療法で効果が見られない場合や、症状が重い場合に手術療法が検討されます。

6.1 保存療法

保存療法は、日常生活の中で行えるケアや、比較的負担の少ない治療法を指します。主な方法としては、安静、薬物療法、装具療法、温熱療法などがあります。

6.1.1 安静

腱鞘炎の最も基本的な治療法は安静です。患部への負担を軽減することで、炎症の悪化を防ぎ、自然治癒を促します。具体的には、患部を過度に使用しないようにしたり、重いものを持つのを控えたりすることが重要です。痛みが強い場合は、患部を固定することも有効です。

6.1.2 薬物療法

炎症を抑えるために、消炎鎮痛剤の内服や外用薬が使用されることがあります。内服薬としては、ロキソプロフェンナトリウムやイブプロフェンなどが、外用薬としては、インドメタシンやジクロフェナクナトリウムなどが挙げられます。痛みが強い場合は、ステロイド注射を行う場合もあります。

6.1.3 装具療法

患部を固定することで、安静を保ち、炎症の悪化を防ぎます。手首や指の腱鞘炎には、サポーターやテーピングなどが用いられます。装具の種類や装着方法は、症状に合わせて適切なものを選択することが重要です。

6.1.4 温熱療法

温熱療法は、患部の血行を促進し、痛みやこわばりを和らげる効果があります。温罨法やホットパックなどが用いられます。ただし、急性期で炎症が強い場合は、温熱療法は逆効果となる場合があるので注意が必要です。

6.2 手術療法

保存療法で効果が見られない場合や、症状が重い場合には、手術療法が検討されます。手術では、炎症を起こしている腱鞘を切開し、腱の動きをスムーズにすることで症状を改善します。手術には、いくつかの種類があり、症状や患部の状態によって適切な方法が選択されます。

手術の種類 概要
腱鞘切開術 狭窄した腱鞘を切開し、腱の滑りを良くする手術です。
鏡視下腱鞘切開術 小さな切開部から内視鏡を挿入し、腱鞘を切開する手術です。傷が小さく、術後の回復も早いのが特徴です。

手術療法は、比較的短時間で症状を改善できる可能性がありますが、手術に伴うリスクも存在します。そのため、手術を受けるかどうかは、医師とよく相談し、メリットとデメリットを十分に理解した上で判断することが重要です。手術後も、再発を防ぐために、適切なリハビリテーションを行うことが大切です。

7. 腱鞘炎を放っておくとどうなる?

腱鞘炎を放置すると、初期症状の軽い痛みや違和感から、日常生活に支障が出るほどの重篤な症状へと進行する可能性があります。早期に適切な対処をすることが大切です。放置することで起こりうる症状や合併症について詳しく見ていきましょう。

7.1 症状の悪化

初期段階では、安静にすることで症状が軽減することもありますが、放置すると炎症が慢性化し、痛みが持続したり、腫れが引かなくなったりします。さらに、指や手首の動きが悪くなり、日常生活に支障をきたすようになります。

7.1.1 痛みの増強

初期は軽い痛みや違和感でも、放置すると安静時にも痛みを感じるようになり、動作時の痛みも激しくなります。特に、患部を動かした時や、朝起きた時に強い痛みを感じることがあります。

7.1.2 腫れや熱感の持続

炎症が続くことで、患部の腫れや熱感が持続します。また、炎症が広範囲に及ぶことで、指や手首全体が腫れ上がることもあります。

7.1.3 可動域制限

腱と腱鞘の炎症が悪化することで、指や手首の動きが悪くなります。指が曲がりにくくなったり、伸ばしにくくなったり、手首を回すのが困難になるなど、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。

7.1.4 ばね指、ドケルバン病の悪化

腱鞘炎の中でも代表的なばね指やドケルバン病は、放置すると症状が悪化し、指が曲がったまま伸びなくなったり、親指を動かす際の痛みが激しくなったりします。日常生活での作業や、趣味の活動にも支障が出てしまうでしょう。

7.2 合併症のリスク

腱鞘炎を放置することで、様々な合併症を引き起こすリスクがあります。主な合併症は以下の通りです。

合併症 症状
腱の断裂 炎症が進行し、腱が弱くなると、断裂する可能性があります。腱が断裂すると手術が必要になる場合もあり、早期の治療が重要です。
腱鞘炎性関節炎 腱鞘炎が長期間続くと、関節にも炎症が波及し、腱鞘炎性関節炎を発症することがあります。関節の痛みや腫れ、変形などが起こり、日常生活に支障をきたす可能性があります。
神経障害 炎症が神経を圧迫することで、しびれや麻痺などの神経障害が起こることがあります。特に、手根管症候群は正中神経が圧迫されることで、手のしびれや痛み、握力の低下などの症状が現れます。

腱鞘炎は放置すると、日常生活に支障をきたすだけでなく、様々な合併症を引き起こす可能性があります。初期症状に気づいたら、早めに専門機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。自己判断で放置せず、専門家のアドバイスのもと、適切なケアを行いましょう。

8. 腱鞘炎の予防法

腱鞘炎は、使い過ぎや不適切な姿勢、加齢などが原因で発症する炎症性の疾患です。一度発症すると慢性化しやすく、再発もしやすい傾向があります。そのため、日頃から腱鞘炎を予防するための対策を心がけることが重要です。ここでは、腱鞘炎の予防に効果的な方法を、日常生活の場面別にご紹介します。

8.1 日常生活での予防

日常生活の中で、無意識に手首や指に負担をかけている場合があります。以下の点に注意することで、腱鞘炎の予防につながります。

8.1.1 パソコン作業

長時間のパソコン作業は、手首や指に大きな負担をかけます。こまめな休憩を挟む、キーボードやマウスの位置を調整する、リストレストを使用するなど、作業環境を整えることが大切です。正しいタイピング姿勢を意識し、手首を曲げすぎないようにしましょう。

8.1.2 スマートフォン操作

スマートフォンを長時間操作することも、腱鞘炎のリスクを高めます。同じ姿勢を長時間続けないようにし、指のストレッチをこまめに行うなど、工夫してみましょう。また、スマートフォンを持つ手の負担を軽減するために、両手で持つ、スタンドを利用するなどの対策も有効です。

8.1.3 家事

洗濯や掃除、料理などの家事も、手首や指に負担がかかりやすい動作です。重いものを持つ際は、両手を使う、小分けにするなど、負担を軽減する工夫をしましょう。また、包丁を使う際は、滑りにくい素材のまな板を使用する、しっかりと握れるグリップの包丁を選ぶなど、道具選びも重要です。

8.1.4 育児

赤ちゃんを抱っこする、授乳するといった育児中の動作も、腱鞘炎の原因となることがあります。抱っこ紐や授乳クッションを適切に使用し、手首への負担を軽減しましょう。 また、抱っこの際は、体全体を使って抱き上げるように意識することで、手首への負担を分散させることができます。

8.2 仕事中の予防

仕事内容によっては、手首や指に負担がかかりやすい作業があります。作業環境の改善や、適切なツールの使用など、職場全体で予防に取り組むことが重要です。

8.2.1 デスクワーク

デスクワークでは、パソコン作業に加え、書類の整理や筆記作業など、手首や指を使う作業が多くあります。作業姿勢に気を付け、適切な高さの机や椅子を使用することが大切です。また、定期的に休憩を取り、ストレッチを行うことで、筋肉の緊張をほぐし、腱鞘炎の予防につなげましょう。

8.2.2 手作業

工場での組み立て作業や、美容師、調理師など、手作業を長時間行う職業では、腱鞘炎のリスクが高まります。作業に適した手袋を着用する、振動を吸収する工具を使用するなど、道具選びも重要です。また、作業時間を適切に管理し、休憩時間を確保することも大切です。

8.3 ストレッチと運動

手首や指のストレッチや軽い運動は、腱鞘炎の予防に効果的です。入浴後など、体が温まっている時に行うと効果的です。無理のない範囲で行いましょう。

ストレッチ 方法
手首の屈曲・伸展 片手を前に伸ばし、もう片方の手で指先を掴んで手前に引きます。反対側も同様に行います。
手首の回内・回外 腕を前に伸ばし、手のひらを上に向けた状態から、手のひらを下に向けてゆっくりと回します。反対側も同様に行います。
指の屈曲・伸展 指を一本ずつ曲げ伸ばしします。

これらの予防法を参考に、腱鞘炎になりにくい生活習慣を身につけましょう。すでに腱鞘炎の症状がある方は、悪化させないためにも、これらの予防法を積極的に実践してみてください。

9. まとめ

腱鞘炎は、手首や指などの腱鞘に炎症が起こることで、痛みや腫れ、動かしにくさなどの症状が現れます。初期症状では軽い痛みや違和感を感じる程度ですが、放置するとばね指、ドケルバン病、手根管症候群といった具体的な病名が付くほど重症化し、日常生活に支障をきたすこともあります。腱鞘炎の原因は、手や指の使いすぎや、加齢による腱の老化などです。治療法としては、安静、薬物療法、装具療法、温熱療法などの保存療法が一般的ですが、症状が重い場合は手術療法を行うこともあります。腱鞘炎を予防するためには、手や指を長時間使い続けないように休憩を挟む、ストレッチなどで腱や筋肉の柔軟性を保つ、適切な姿勢を心がけるなどの対策が有効です。気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

アクセス

江坂駅より徒歩3分。妊婦さんのお悩みに対応した治療院です。明るく清潔な院ですので、 初めての方でも安心してお越しください。

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