つらい妊娠中の頭痛…薬は飲める？症状別対処法＆予防策 | 妊娠中～産後の妊婦マッサージ｜吹田・江坂のマタニティ整体妊婦さんの足のむくみ・肩こり・腰痛でお悩みなら吹田・江坂のマタニティ整体｜井上トータルコンディショニング江坂院

妊娠中の頭痛は、ホルモンバランスの変化や自律神経の乱れなど様々な原因が考えられ、多くの妊婦さんを悩ませる症状の一つです。つらい頭痛に悩まされている妊婦さんは、薬を飲んでいいのか、どんな対処法があるのかなど、様々な不安を抱えているのではないでしょうか。この記事では、妊娠中の頭痛の原因や種類、症状、そして、市販薬の注意点や服用可能な薬、専門家への相談が必要なケースなどを詳しく解説します。さらに、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛それぞれのタイプに合わせた効果的な対処法と、日常生活でできる予防策もご紹介します。この記事を読むことで、妊娠中の頭痛について深く理解し、適切な対処法を実践することで、安心してマタニティライフを送るためのお手伝いができれば幸いです。

1. 妊娠中の頭痛の原因

妊娠中は、ホルモンバランスや自律神経、生活環境の変化など様々な要因から頭痛が起こりやすくなります。妊娠中に頭痛が起きる原因を詳しく見ていきましょう。

1.1 ホルモンバランスの変化

妊娠初期は、エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンの分泌量が急激に増加します。このホルモンバランスの大きな変化が、頭痛の引き金となることがあります。特に妊娠初期に頭痛が起こりやすいのは、このホルモンバランスの変化が大きく影響していると考えられています。

1.2 自律神経の乱れ

妊娠中は、自律神経のバランスが乱れやすくなります。自律神経は、血管の収縮や拡張をコントロールする役割を担っているため、バランスが乱れると頭痛を引き起こすことがあります。また、自律神経の乱れは、めまいや吐き気などの症状を伴うこともあります。

1.3 精神的なストレス

妊娠中は、環境の変化や出産への不安など、様々なストレスを感じやすい時期です。ストレスは自律神経のバランスを崩し、頭痛を引き起こす原因となります。ストレスをため込まないように、リラックスできる時間を作るなど工夫してみましょう。

1.4 カフェイン離脱

妊娠を機にコーヒーや紅茶などのカフェイン摂取量を減らしたり、控えている方もいるかと思います。普段からカフェインを多く摂取していた方が急に摂取量を減らすと、カフェイン離脱による頭痛が起こることがあります。妊娠中にカフェインを摂取することへの影響については様々な見解がありますが、過剰摂取は控えるようにしましょう。

1.5 貧血

妊娠中は、赤血球を作るのに必要な鉄分が不足しやすく、貧血になりやすい状態です。貧血になると、脳に十分な酸素が供給されなくなり、頭痛を引き起こすことがあります。鉄分を多く含む食品を積極的に摂ったり、鉄剤を処方してもらうなどして、貧血の予防に努めましょう。

1.6 脱水

妊娠中は、血液量が増加するため、水分不足になりやすい状態です。水分不足は血液の濃度を高め、脳への酸素供給を阻害し、頭痛を引き起こすことがあります。こまめな水分補給を心がけ、脱水を防ぎましょう。

これらの原因以外にも、低血糖や肩こり、眼精疲労、副鼻腔炎などが頭痛の引き金となることもあります。妊娠中の頭痛は、原因を特定することが難しい場合もあるため、症状が続く場合は我慢せずに医師に相談しましょう。

2. 妊娠中の頭痛の種類

妊娠中は、ホルモンバランスの変化や自律神経の乱れなど、さまざまな要因から頭痛が起こりやすくなります。頭痛の種類を理解することで、適切な対処法を見つけることができます。

2.1 緊張型頭痛

緊張型頭痛は、頭全体を締め付けられるような痛み、重苦しい痛み、鈍い痛みが特徴です。肩や首のこり、目の疲れ、精神的なストレスなどが原因となることが多いです。妊娠中は特に、ホルモンバランスの変化や姿勢の変化、精神的な不安などから緊張型頭痛が起こりやすくなります。

2.2 片頭痛

片頭痛は、ズキンズキンと脈打つような痛み、拍動性の痛み、頭の片側または両側に起こる痛みが特徴です。吐き気や嘔吐、光や音過敏などを伴う場合もあります。片頭痛の誘因には、ストレス、睡眠不足、空腹、気候の変化、特定の食品などがあります。妊娠中は、ホルモンバランスの変動が片頭痛の引き金となることがあります。妊娠中に片頭痛が初めて発症する方もいます。

2.3 群発頭痛

群発頭痛は、目の奥やこめかみなど、頭の片側に激しい痛みが起こるのが特徴です。痛みは数分から数時間続き、1日に数回起こることもあります。目の充血、涙、鼻水、鼻づまりなどの症状を伴う場合もあります。群発頭痛は、妊娠中に発症することは稀ですが、もし経験した場合は、速やかに医師に相談することが重要です。群発頭痛は他の頭痛と比べて非常に強い痛みを伴うため、適切な診断と治療が必要です。

これらの頭痛以外にも、副鼻腔炎や脳腫瘍など、他の病気が原因で頭痛が起こる場合もあります。妊娠中に強い頭痛が続く場合や、いつもと違う頭痛を感じた場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。

3. 妊娠中の頭痛の症状

妊娠中は、ホルモンバランスの変化や自律神経の乱れ、精神的なストレスなど、さまざまな要因で頭痛が起こりやすくなります。頭痛の症状は、妊娠の時期や頭痛の種類によって異なり、適切な対処が必要です。ここでは、妊娠初期と妊娠後期の頭痛の症状について詳しく解説します。

3.1 妊娠初期の頭痛

妊娠初期は、ホルモンバランスの急激な変化によって頭痛が起こりやすくなります。特に、妊娠初期に多い頭痛は緊張型頭痛です。妊娠初期の緊張型頭痛は、後頭部から首筋にかけて締め付けられるような痛みや、頭全体が重く感じるような鈍痛が特徴です。また、肩こりや首こりを伴う場合もあります。片頭痛も妊娠初期に起こることがあります。妊娠初期の片頭痛は、頭の片側がズキズキと脈打つような痛みや、吐き気、嘔吐などを伴う場合があります。光や音に過敏になることもあります。

3.2 妊娠後期の頭痛

妊娠後期は、お腹が大きくなるにつれて、腰痛や肩こり、足のむくみなど、さまざまな体の不調が現れやすくなります。これらの不調が原因で緊張型頭痛が悪化することがあります。また、妊娠後期には妊娠高血圧症候群のリスクが高まります。妊娠高血圧症候群は、高血圧、蛋白尿、むくみなどを特徴とする疾患で、重症化すると母体や胎児に深刻な影響を及ぼす可能性があります。妊娠高血圧症候群の症状の一つとして、急激な頭痛があります。急激な頭痛に加えて、目の前がチカチカする、上腹部痛、吐き気などの症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。

上記の症状以外にも、妊娠中はさまざまな種類の頭痛が起こる可能性があります。頭痛が続く場合や、症状が重い場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、適切なアドバイスを受けるようにしてください。

4. 妊娠中に頭痛薬は飲める？

妊娠中は、ホルモンバランスの変化や自律神経の乱れ、精神的なストレスなどから頭痛が起こりやすくなります。つらい頭痛に悩まされている妊婦さんも多いのではないでしょうか。市販の頭痛薬を気軽に飲むことができない妊娠中は、薬の服用について特に慎重にならなければなりません。ここでは、妊娠中に頭痛薬を服用する際の注意点や、医師に相談すべきケースについて解説します。

4.1 市販薬の注意点

妊娠中は、市販薬の服用にも注意が必要です。市販薬の中には、胎児に影響を与える可能性のある成分が含まれているものがあります。特に妊娠初期は、胎児の器官形成期にあたるため、薬の影響を受けやすい時期です。自己判断で市販薬を服用せず、必ず医師や薬剤師に相談するようにしてください。

4.2 妊娠中に服用可能な頭痛薬

妊娠中に服用可能な頭痛薬としては、アセトアミノフェンが挙げられます。「カロナール」などの商品名で販売されており、比較的安全性の高い薬とされています。ただし、アセトアミノフェンであっても、用法・用量を守って服用することが大切です。また、長期間の服用や過剰摂取は避けてください。

イブプロフェンやロキソプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）は、妊娠後期に服用すると、胎児の動脈管収縮や羊水過少症などのリスクを高める可能性があるため、服用を避けるべきとされています。妊娠中にNSAIDsを服用する必要がある場合は、必ず医師の指示に従ってください。

4.3 医師に相談すべきケース

以下のケースに当てはまる場合は、我慢せずに医療機関を受診し、医師に相談しましょう。

• 激しい頭痛が続く場合
• 頭痛とともに、発熱、吐き気、嘔吐、視覚異常、手足のしびれなどの症状がある場合
• これまで経験したことのないような強い頭痛の場合
• 市販薬を服用しても頭痛が改善しない場合

我慢しすぎると症状が悪化したり、母体や胎児に悪影響を及ぼす可能性があります。少しでも不安を感じたら、早めに医師に相談することが大切です。

5. 妊娠中の頭痛の対処法

妊娠中は、ホルモンバランスの変化や自律神経の乱れ、精神的なストレスなどから頭痛が起こりやすくなります。頭痛の種類によって効果的な対処法が異なりますので、ご自身の症状に合わせて適切な方法を試してみてください。

5.1 緊張型頭痛の対処法

緊張型頭痛は、頭全体を締め付けられるような痛みや、肩や首のこりが特徴です。精神的なストレスや身体的な疲労、長時間の同じ姿勢などが原因となることが多いです。以下の対処法を試してみてください。

5.1.1 ツボ押し

百会（ひゃくえ）や風池（ふうち）、太陽（たいよう）などのツボを優しく押してみましょう。これらのツボは、頭や首の血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる効果が期待できます。指の腹を使って、気持ち良いと感じる程度の強さで数秒間押してください。

5.1.2 温罨法

温かいタオルや蒸しタオルを首や肩、後頭部に当てて温めましょう。血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎます。温度は少し熱いと感じる程度で、やけどには注意してください。

5.1.3 ストレッチ

首や肩をゆっくりと回したり、伸ばしたりするストレッチを行いましょう。筋肉の緊張をほぐし、血行を促進することで、頭痛の緩和に繋がります。無理のない範囲で、ゆっくりと呼吸をしながら行うことが大切です。

5.2 片頭痛の対処法

片頭痛は、頭の片側もしくは両側にズキンズキンと脈打つような痛みを感じます。吐き気や嘔吐、光や音に過敏になるなどの症状を伴うこともあります。以下の対処法を試してみてください。

5.2.1 冷罨法

冷たいタオルや保冷剤を痛む部分に当てて冷やしましょう。血管が収縮し、痛みが和らぐ効果が期待できます。ただし、冷やしすぎには注意してください。

5.2.2 部屋を暗くする

片頭痛は光や音に過敏になるため、静かで暗い部屋で休むことが効果的です。カーテンを閉めて部屋を暗くし、外部からの刺激を遮断しましょう。

5.2.3 カフェインの摂取

カフェインには血管収縮作用があり、片頭痛の痛みを和らげる効果が期待できます。ただし、過剰摂取は頭痛を悪化させる可能性もあるため、少量にとどめましょう。コーヒーや紅茶などを摂取する際は、カフェインレスのものを選ぶのも良いでしょう。

5.3 群発頭痛の対処法

群発頭痛は、目の奥やこめかみなどに激しい痛みを感じ、発作的に起こるのが特徴です。妊娠中に群発頭痛が起こることは稀ですが、もし発作が起きた場合は、自己判断で対処せず、速やかに医師に相談することが重要です。

5.3.1 医師の指示に従う

群発頭痛の治療は、医師の指示に従って行う必要があります。妊娠中は使用できる薬が限られるため、医師と相談しながら適切な治療法を選択することが大切です。

これらの対処法を試しても痛みが改善しない場合や、症状が悪化する場合は、自己判断せずに医師に相談しましょう。妊娠中は、母体と胎児の安全を第一に考えることが大切です。

6. 妊娠中の頭痛を予防するには

妊娠中は、ホルモンバランスの変化や自律神経の乱れ、精神的なストレスなどから頭痛が起こりやすくなります。つらい頭痛を予防するために、日常生活でできる工夫をいくつかご紹介します。

6.1 生活習慣の改善

規則正しい生活習慣を心がけることは、頭痛予防の第一歩です。以下の点に注意してみましょう。

6.1.1 睡眠をしっかりとる

睡眠不足は頭痛の大きな原因となります。毎日同じ時間に寝起きし、質の良い睡眠を7～8時間確保するようにしましょう。寝る前にカフェインを摂取したり、スマートフォンを長時間見たりすることは避け、リラックスできる環境を整えることが大切です。

6.1.2 バランスの良い食事

栄養バランスの偏りは、貧血や低血糖を引き起こし、頭痛につながる可能性があります。鉄分、ビタミン、ミネラルなど、必要な栄養素をバランス良く摂取できるよう、毎日の食事に気を配りましょう。特に、葉酸、ビタミンB群、鉄分は意識して摂るように心がけてください。

6.1.3 適度な運動

軽い運動は、血行促進やストレス軽減に効果があり、頭痛予防にも役立ちます。ウォーキングやヨガなど、無理のない範囲で体を動かす習慣を身につけましょう。ただし、激しい運動は逆効果になる場合があるので、体調に合わせて行うことが重要です。妊娠後期は特に体に負担をかけないよう注意してください。

6.2 ストレスを溜めない

ストレスは頭痛の大きな誘因となります。ストレスを溜め込まないよう、以下のような工夫をしてみましょう。

6.2.1 リラックスできる時間を作る

好きな音楽を聴いたり、アロマを焚いたり、温かいお風呂に入ったりと、自分なりのリラックス方法を見つけて、心身ともにゆったりとした時間を持つようにしましょう。妊娠中は特に、心身ともに負担がかかりやすい時期です。意識的にリラックスする時間を作ることで、ストレスを軽減し、頭痛を予防することにつながります。

6.2.2 趣味を楽しむ

読書やガーデニング、手芸など、自分が楽しめる趣味の時間を持つことも、ストレス軽減に効果的です。没頭できるものがあると、気分転換になり、心身のリフレッシュにつながります。

6.3 水分をこまめに摂る

脱水症状も頭痛の原因となります。こまめに水分を摂ることを心がけましょう。特に、暑い時期や運動後は、意識的に水分補給を行うようにしてください。ノンカフェインの飲み物や、麦茶、ルイボスティーなどがおすすめです。

これらの予防策を実践することで、妊娠中の頭痛を軽減できる可能性があります。しかし、頭痛がひどい場合や、いつもと違う症状がある場合は、自己判断せずに医師に相談することが大切です。

7. まとめ

妊娠中の頭痛は、ホルモンバランスの変化や自律神経の乱れ、ストレス、カフェイン離脱、貧血、脱水など様々な原因が考えられます。頭痛の種類も緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛と様々で、それぞれ適切な対処法が異なります。妊娠中は薬の服用に制限があるため、市販薬を使用する際は注意が必要です。特に群発頭痛の場合は、必ず医師の指示に従ってください。

ご自身でできる対処法として、緊張型頭痛にはツボ押しや温罨法、ストレッチ、片頭痛には冷罨法や部屋を暗くする、カフェインの摂取などが有効です。予防策としては、睡眠や食事、適度な運動などの生活習慣の改善、ストレスを溜めない工夫、こまめな水分補給が重要です。つらい頭痛にお悩みの方は、これらの情報をもとに、ご自身に合った方法を試してみてください。何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。